トピックス

みっけトリビア

2009年12月07日

ジョウビタキのみっけ方

現在、いきものみっけではジョウビタキのみっけ報告を募集していますが、
野鳥観察に慣れていない方には、すぐに見つけることは難しいかもしれません。
そこで今回は、その特徴や習性から、ジョウビタキを見つけるためのポイントをご紹介します。

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(ジョウビタキ写真 株式会社生態計画研究所提供)

ジョウビタキを見分けるために目印になるのが、だいだい色の腹と白い頭をしたオス(写真左)です。
一方、メスはうぐいす色に近い茶で、尾と下腹がほのかにだいだい色をしています(写真右)。

林の縁や河原などのひらけた場所、木が多く植えられた庭や公園などで見られますが、冬の間は繁殖をしないため、オスとメスは単独で行動し、それぞれ縄ばりを持つそうです。大陸から渡ってきた直後は、アンテナや生垣・柵・低木などの上に止まり、縄ばりを確保するために「ヒッヒッヒッ...」と続けて鳴きます。
また、止まっている時に、頭を少しだけ下げたり、尾を上下に細かく振るなど独特の動作をします。

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エサを獲るときは、低木や柵の上など辺りを見渡せる場所に止まり、昆虫を見つけると地面に飛び降りてつかまえ、もとの場所に戻るそうです。
昨年の冬、多摩川の河川敷で、草地(写真)に舞い降り、すぐに飛び立つオスのジョウビタキの姿を見たことがありますが、これはエサを獲っている行動だったのですね。おそらく、この辺りを縄ばりにしていたのでしょう。








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昆虫のほかには、ピラカンサ(写真)やナンテンなどの木の実が好物なので、庭にこれらの実がなっていると、ジョウビタキが飛んでくるかもしれません。ちなみに、ピラカンサを撮影していると近所の方が通りかかったので、野鳥が来るか聞いてみると、ピラカンサを目当てに飛んできたヒヨドリが、先にいた小鳥を追い払っているのを見たことがあるとおっしゃっていました。仲間同士で縄ばりを誇示しながら、他の鳥とも食べ物を取り合うジョウビタキもまた、他のいきものと同じように熾烈な生存競争を繰り広げているのですね。


これらの特徴・習性を知っていると、ジョウビタキを見つけられる可能性が高くなるかもしれません。ジョウビタキを見つけたら、いきものみっけに報告してくださいね。



2009年10月14日

温暖化といきものみっけ 〜「いきもの」を見つける理由〜

「いきものみっけ」でとくに見つけてほしい、いきもの30種には、
「温暖化の影響ですんでいる場所や時期が変わってきていると考えられる種」
などが含まれていますが、中でも、アオスジアゲハや、ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、クマゼミは、
近年分布の広がりが報告されている注目のいきものです。

ph_aosuzi_ageha_l.jpg 2009年9月25日「みんなのいきものマップ」(http://www.mikke.go.jp/map)
上でのアオスジアゲハの北限は、5月29日に宮城県仙台市で
生態計画研究所の小河原さんが見つけたものです。
仙台市内にある与兵衛沼公園の休耕田の湿地に生えている
クローバーを吸蜜しているところを発見し、撮影したとのことです。





アオスジアゲハは、東南アジアなどにも分布する暖地性のチョウです。
幼虫がおもにクスノキ化植物の葉を食べ、
もともとは関東以南のシイやカシの林に多くすんでいました。
近年では、関東地方の都市部にもクスノキがたくさん植栽されるようになったためか、
東京ではアオスジアゲハは普通に見つけられる種になりました。
幼虫はクスノキ科のタブノキやシロダモなども食べるため、それらが分布する主に海岸沿いに、
東北地方へも分布を広げて行ったと考えられています。
現在は、青森県の日本海側でアオスジアゲハの発生が確認されています。
東北地方でも、冬期の平均気温が上がっているために
アオスジアゲハが蛹で越冬できるようになったのかもしれません。

東北地方からのみっけ報告は、ただいま仙台市の2件。
「まさかこんな北に・・・」と思わずに、見つけた蝶をよく観察してみてください。
それはアオスジアゲハかもしれません。
時期的に、まもなく見られなくなりますので、東北地方の特に海岸沿いにお住まいの方はぜひ注目していただき、
姿を見たら投稿してください。



ph_nagasaki_ageha_l.jpgph_tsumaguro_hyomon_l.jpgツマグロヒョウモンは暖帯から熱帯域にかけて
広く分布しています。
西日本を中心に分布していましたが、最近では時期によって関東地方でも見かけ、
年によってみられる北限が変わるようです。

ナガサキアゲハは暖かい気候を好み、東南アジアに
広く分布しています。
日本では関西より南の地域にいましたが、最近は
関東や中部地方でも見られるようになりました。
クロアゲハとモンキアゲハによく似ているので間違えやすいので、
いきものみっけ手帖やホームページなどで姿を確認して、観察してみてください。


ph_kumazemi_l.jpg 西日本に住んでいる方にはなじみ深いクマゼミも、
同じく分布の広がりが話題になっています。
2008年の「いきものみっけ」では、新潟県、山形県、栃木県からの
報告があったものの、
数件にとどまったため、分布が北に拡大しているかどうか
はっきりと断定はできませんでした。
クマゼミがどこまで定着しているのかをしらべるため、
いきものみっけでは、昨年に引き続き今年もクマゼミを調査しています。



ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、クマゼミの分布は現在、
茨城県からの報告が北限となっています。
茨城県をはじめ北関東〜東北にお住まいの方の「みっけ報告」が北限に近い可能性があります。
ぜひ注意して観察してみてください。

2009年04月14日

「これって温暖化?」に寄せられたコメントへの専門家からの解説 --日常生活で感じたこと編--

2008年夏(7月1日~9月30日)に、みなさんに「これって温暖化?」へお寄せいただいた幅広いコメント377件のうち、日常生活で感じた主なコメントについて、専門家の先生に意見をうかがいました。私たちが日々感じるちょっとした変化こそ、地球の声なのかもしれません。いきものみっけは、みなさんが「ちょっとした変化」を感じることこそ、大切だと考えています。耳をすませて、目をみはって、いきものの世界の「ちょっとした変化」を感じられるひとが増えればいいなと思います。

2009年03月24日

「これって温暖化?」に寄せられたコメントへの専門家からの解説 - 生き物に関するコメント後編 -

前回に引き続き、2008年夏(7月1日~9月30日)に、みなさんに「これって温暖化?」へ寄せていただいた幅広いコメント377件のうち、生き物に関するコメント後編をお届けします。鳥や動物の目撃情報や「見たことのない草木が増えた」など、日常にひそむ「これって温暖化?」についてのコメントに専門家がお答えします。すべてのコメントにお答えすることができないのが残念ですが、主なコメントについて専門家の先生に意見をうかがいました。

2009年03月10日

春の「いきものしらべ」がはじまっています!フキノトウとウグイスの「みっけ方」ワンポイントアドバイス。

ウグイスのさえずりはオスのラブコールだそうです。ウグイスの恋のさえずりに、あらためて耳をすましてみてください。春の「いきものしらべ」の対象は、フキノトウの芽ばえ、ウグイスのさえずりが初めて聞こえた日、モンシロチョウを初めて見た日の3つ。
知っていそうで意外と知らない「いきもの」のこと、観察アドバイスを専門家に聞いてきましたので、参考にしてください。結果報告は日にちをさかのぼって投稿できますので、出芽や初鳴きに気づいたら、場所や日にちをメモするなどして、どんどん投稿してくださいね!