「いきものみっけ」では、企業の生物多様性の取り組みについても、お伝えしていきます。
今回は、鹿島建設株式会社の「みつばちカフェ」というイベントにお邪魔しました!
****************************************************************
場所:東京都豊島区南長崎 鹿島児童館
開催日時:平成23年9月11日 10:30~11:30
主催:鹿島建設(株)環境本部 地球環境室
****************************************************************
鹿島建設(株)は、生物多様性に配慮した都市づくりの一環として、「鹿島ニホンミツバチプロジェクト」を2009年から
展開しています。
このプロジェクトは、街中に巣箱を設置してニホンミツバチを飼育するものです。ミツバチが都市部の木々や花を飛び回って
蜜を集めながら花粉を媒介して植物の受粉を助けることにより、結実した実にいきものたちが集まってきたり、
またミツバチの行動から地域の環境を知る指標になったりすることから、地域の生態系が活性化する効果が期待されます。
ここ南長崎では鹿島社宅内に巣箱を設置し、ミツバチたちが巣箱から半径2キロメートル以内の街路樹や民家の庭など、
どのような植物から蜜を集めてくるのかをデータ化する「蜜源モニタリング」も行っています。
(特別に巣箱を見せてもらいました!ミツバチが人を刺すことは滅多にないそうです)

プロジェクトリーダー 山田順之さん
日本でも、養蜂に飼育されてきたのは主に「セイヨウミツバチ」でしたが、在来種である「ニホンミツバチ」はセイヨウミツバチ
に比べて家畜化されていないぶん、病気やダニに強いという利点があるそうです。
コーヒーやソバなども、ミツバチが住める環境を保全することで受粉率が上がりたくさん実がなるというデータもあります。
「単にミツバチの飼育が環境に良いということではなく、在来種のニホンミツバチがこれだけ地域の環境にとって大切な役割を
果たしているということ、またミツバチが住みやすい環境を整備していくことが人間にとっても重要であることを、
しっかりとしたデータに基づいてアピールしていきたい」と、プロジェクトリーダーの山田順之さん(環境本部 地球環境室)
はおっしゃっていました。
この日は地域の方にこのプロジェクトを知ってもらい、また採れた蜂蜜を味わってもらおうという「みつばちカフェ」の日!
親子合わせて約70~80人もの人が集まりました。

子どもたちは、ニホンミツバチの巣に興味津津。
また、実際に巣から蜜を取り出す貴重な採蜜体験もできました!

ミツバチは一部屋にたくわえた蜜の糖度が一定値以上になると、蜜蝋(ロウ)でフタをするのだそうです。
そのフタをコテではがし、巣板を遠心分離器でぐるぐる回すと、蜂蜜が巣板からドラム缶に移っていきます。
ドラム缶にたまった蜂蜜を取り出し、濾(こ)して容器に入れると採蜜は完了。この日採れた蜂蜜の糖度は、なんと78パーセント!
蜂蜜ってこんなに甘かったっけ?とびっくりするくらい甘くておいしかったです。

採れた蜂蜜はカナッペやレモンスカッシュにして、みんなで仲良くいただくことができました。
楽しい採蜜体験に、貴重なニホンミツバチの蜂蜜を味わうことができ、大人も子どもも大満足な1日でした。
<取材を終えて>
「ミツバチプロジェクト」は、都会の様々なところで国内では30か所程度実施されています。鹿島建設は企業として先駆的に
このミツバチプロジェクトを企業活動として取り入れ、全国4か所のプロジェクトを支援しています。
地域の自然のサイクルを助け、美味しい蜂蜜を提供してくれる働き者のミツバチたち。その恵みに感謝しながら、
生態系豊かなまちづくりを目指しています。これからもどんどんプロジェクトの輪が広がるとよいですね!