トピックス

トピックス一覧

2011年11月04日

【今週のみっけ】夫婦仲良く

+。○───────────────────────────2011.11.04─────○。+

kijibato.jpg

みっけにん: 岡崎こーちん さん

みつけた日: 20111029

みつけた場所: 愛知県岡崎市

みつけたいきもの: キジバト

みつけたコメント: なかよし!

URL: https://www.mikke.go.jp/post/detail/139547 

+。○────────────────────────────────────○。+

岡崎こーちんさんのコメントの通り、キジバトはつがいで仲良く2羽いる姿をよく見かけます。飛ぶのも一緒、

降りるのも一緒、歩くのも一緒の仲良し夫婦です。

羽の模様が美しく、丸みのある福々しい外見に加え、夫婦仲の良さもキジバトの特徴の一つ。

仲睦まじい様子を見ているとほほえましい気持ちになります。「今日どこ行く?」「えーどうしよっかー」など、

ついセリフを入れたくなってしまいます。

ちなみに「デ~デ~ポッポ~」というおなじみの鳴き声は、お嫁さんを探す時のオスの声。低くのんびりした音調に
メスだけでなく私たちも安心して、休日の朝に聞くと思わず二度寝してしまいます。(N

2011年11月02日

東京セキスイハイム工業株式会社・「東京セキスイこども自然塾」

「いきものみっけ」では、企業の生物多様性の取り組みについても、お伝えしていきます。

今回は、東京セキスイハイム工業株式会社の「東京セキスイこども自然塾」というイベントにお邪魔しました!

****************************************************************

場所:埼玉県蓮田市 黒浜沼

開催日時:平成231015日 8301330

主催:東京セキスイハイム工業(株) 業務部 安全環境グループ

****************************************************************

埼玉県蓮田市にある東京セキスイハイム工業(株)は、グループ社全体の生物多様性保全取組強化の方針に沿い、また地域の方々との交流を深めるために、2008年からこの「こども自然塾」を開催しています。

今回のフィールドである「黒浜沼」は水辺・湿地としての貴重な生態系を維持していることから、埼玉県自然環境保全地域に指定され、また一部が「さいたま緑のトラスト保全第11号地」に指定されています。住宅地の真ん中にありながら、ヒシやオモダカ、
ヘイケボタルなどの貴重な湿性動植物がたくさん残り、野鳥も数多く見られるとても自然豊かな場所です。

東京セキスイハイム工業さんは、この黒浜沼を守る市民団体NPO法人「黒浜沼周辺の自然を大切にする会」に協力してもらい、社員の家族や地元の子どもたちを集めて黒浜沼での自然観察会を行っています。5回目になる今年は、黒浜沼の「ホタルの里」での自然観察会です。

 

当日は、あいにくの雨。それでも元気な蓮田キッズたちが30名近く集合しました。

まずは黒浜沼近くの蓮田市環境学習館に集合し、班分けした後、雨の中を歩いて出発しました。班のリーダーは今年の新入社員が務めることになっているそうです。若いお兄さんお姉さんに、子どもたちもすぐになついていました。

 

  

seki1.jpg  seki2.jpg

雨の日、果たしていきものたちはどこにいるのでしょう?

指導員の方が、近くの木を指して「よーく見てごらん」と言うのでみんなで見てみると、なんとトンボが何匹も葉っぱにじっと
つかまり雨宿りをしていました。大人も子どもたちもびっくり、早速雨宿りしているいきもの探しが始まりました。

seki4.jpg  seki3.jpg

水辺で子どもたちは網やバケツを手に水の中を網ですくうと、カエル、ザリガニ、オタマジャクシなどがたくさん!さらにメダカや
ヒメガムシなど、貴重な水生生物まで見つかったことには驚きでした。

この沼は、もとは放置された田んぼが葦の原になり、姿を消していったホタルや田んぼの生きものたちをよみがえらせようと、NPO法人「黒浜沼周辺の自然を大切にする会」を中心とした市民の方々が力を合わせて水生動植物の生育環境を整えてきた場所です。努力が実り、今ではホタルの姿も見られるようになり、生息範囲も広がっているようです。

黒浜沼は地元の方々の自然を守ろうとする気持ちとたぐいまれなボランティア精神で、こんなに生態系豊かな環境を保っているのですね。

 

seki5.jpg seki13.jpg

 

seki8.jpg  seki7.jpg   

          (↑ヒメガムシ)

 

「ホタルの里」での観察会が終わって再び蓮田市環境学習館に戻り、班ごとに捕まえたいきものたちをスケッチし、黒浜沼の
「いきもの観察マップ」を作成しました。社員食堂で班ごとに発表会。

「服とかカバンとかがびしょびしょになったけど、いろんないきものがいて楽しかったです。」と、みんな雨の日のいきものとの出会いをとっても楽しんだようです!

安全環境グループの大久保さんは、「自然塾も今年で5回目になりますが、何回も来てくれる顔があって、おじさんたちはとってもうれしいです。これからも継続していくので、みんなよろしくね!」とご挨拶して終わりました。

  

seki12.jpg seki9.jpg 

 

seki6.jpg seki10.jpg   

 

(最後、捕まえたいきものたちはそれぞれの場所に帰してあげました。)

<取材を終えて>

市民の方でさえ、知らなければ黒浜沼の自然がどれほど貴重で豊かであるかを実感することはできません。その機会を企業の立場から提供し、黒浜沼の生物多様性の保全を通じて地域に貢献したいという、率直な思いが伝わってきます。

業務部長の久保さんは、来年からは子どもたちだけでなく地域の大人たちにもたくさん参加していただき、沼の整備などもプログラムに取り入れるなどして、もっとイベントを大きくしていきたい、と語りました。

東京セキスイハイム工業は、これからもこの地で市民の方々と一体になって、黒浜沼の豊かな自然を守る取組みを続けていきます。

 

 

seki500.jpg   seki11.jpg  

2011年10月28日

【今週のみっけ】白いウサギを追いかけて

+。○───────────────────────────2011.10.28─────○。+

benisijimi.jpg

みっけにん: 
YumiQ さん

みつけた日: 20111023

みつけた場所: 宮城県川崎町

みつけたいきもの: ベニシジミ

みつけたコメント: 左のヤマトシジミが求愛に迫ったのですが、途中で気付いて?飛んで行ったところです。

URL: https://www.mikke.go.jp/post/detail/138783 

 

+。○────────────────────────────────────○。+

色とりどりの花と美しい蝶、そこに背景の暗闇がどこか不気味でまるで不思議の国に落ちてしまった
かのような
YumiQさんの報告です。
絵本の挿絵のような幻想的な写真に思わず作業の手を止めて見入ってしまいました!
相手を間違えてベニシジミに求愛をしてしまったヤマトシジミの慌てて飛んでいった様子がかわいらしく、
チョウや草花の会話が聞こえてきそうです。
まだ暖かい今年の秋は、彼らの恋愛奮闘記がもうしばらく楽しめそうです。(I

2011年10月21日

【今週のみっけ】私がナガサキアゲハです!

+。○───────────────────────────2011.10.21─────○。+

111021ナガサキアゲハ.jpg

みっけにんへろきゃっと さん

みつけた日20111018

みつけた場所:静岡県浜松市中区

みつけたいきもの:ナガサキアゲハ

みつけたコメント:

家の庭にフワフワと飛んできた。
最初クロアゲハかと思ったが、羽の模様と形が違う。
ムクゲの枝に停まったところを撮影した。
この地で40年以上暮らしているが、初めて見るアゲハだ。

URLhttps://www.mikke.go.jp/post/detail/138040

+。○──────────────────────────────────────○。

 

 へろきゃっとさんからのみっけ報告第1号です。ようこそ、いきものみっけへ!ナガサキアゲハの特徴がよくわかる、
お手本のような写真ですね。

 ナガサキアゲハは、各地の平均気温の上昇により分布が北上しているといわれ、調査対象種の中でも重要度が高い
いきものです。夏に実施した「ローカルみっけウィーク」でも調査をしていただきましたが、その結果をみると、関東地方では
まだ安定して繁殖を繰り返しているところは限られているようです。浜松市からは今年最初の報告ですが、同市では2000年に
定着が確認されているそうですので、注意して探せば見つけられるかもしれませんよ。(W)

2011年10月14日

【みっけトリビア】ローカルみっけウィーク結果まとめ

※注記

・報告日で抽出したデータでとりまとめた

・特筆すべき事項を取り上げて解説しており、報告のあった全ての地域の結果について言及していない

 

ローカルっけウィーク(8/12~9/11内容ついさい

 

    ツマグロヒョウモン 報告件数 141

tumaguro-2.jpg 最北の報告は栃木県那須塩原市でした。北陸地方では石川県から報告がありました。東北地方からの報告はありませんでしたが、みっけウィークの期間外に宮城県から2件の報告があります(1件は幼虫)。宮城県からは2010年に2件、2009年に1件の報告があり、今後ツマグロヒョウモンが定着するのか注目していく必要があります。

 

    ナガサキアゲハ  報告数 41

 最も北からの報告は、茨城県水戸市と栃木県栃木市でした。北陸地方や東北地方からの報告はありませんでした。

 太平洋側のナガサキアゲハの分布の北限は、10数年前は愛知県南部でしたが、2009年いきものみっけでは茨城県や栃木県から報告がありました。2010年いきものみっけでは、福島県からも報告がありました。しかし、今回の関東地方南部からの報告に「子どもの頃は南国のチョウだと思っていたのでびっくりした」(埼玉県春日部市)、「クロアゲハはよく見るが、初めて見る種類だった」(千葉県船橋市)というコメントがあったように、まだ関東地方でも、毎年安定して繁殖を繰り返しているのは一部の地域に限られるようです。

 

    アオスジアゲハ  報告数 155nagasakiageha-2.jpg

 アオスジアゲハは最も多くの報告件数がありました。

 東北地方では、秋田県と青森県から1件ずつ報告がありました。2009年・2010年のいきものみっけを通しても秋田県からの報告は初めてです。「海岸近くのタブノキ林で4頭飛び回っていた」というコメントでした。青森県で報告のあった深浦町にはやはりタブノキ林があり、2007年に最初の発生が確認されて以降、毎年発生を繰り返しているようです。

 

    クマゼミの鳴き声  報告数 70

 関東地方南部から41件、北陸地方からは新潟・石川・福井県から各1件ずつ報告がありました。関東地方北部や東北地方からの報告はありませんでした。

 東京都からは、「東京では初めて聞いた」(中野区)、「昨年までは聞こえなかった」(江東区)、「とうとうここまで来てしまったようだ」(八王子市)といったコメントが寄せられ、まだ東京都全域に定着しているとは言えないようです。また千葉県市川市から「年々多くなる。まるで関西のように大合唱が聞ける」というコメントがあった一方、すぐ東隣の船橋市にお住まいで「去年までは一度も聞いたことがなかった」という方もありました。関東地方では、明らかに個体数が増えているのはまだ一部の地域だけのようです。

 福井県敦賀市からの報告には「福井県にも進出してきていますね」とコメントがありました。福井県では1990年以前からクマゼミが確認されており、日本海側では福井県までは定着していると考えられます。今後、クマゼミは石川県や新潟県にも定着するようになるのでしょうか?

 

    アカボシゴマダラ  報告数 49akaboshi-zantei-2.jpg

・埼玉県からは9件の報告がありました。1995年に関東地方で初めてアカボシゴマダラがみつかったのは、現在のさいたま市桜区でした。それがその地に定着することはありませんでしたが、2009年頃から、東京都の分布地域に近い南部の市区や北本市などで目撃されるようになったようです。さいたま市浦和区と春日部市からの報告のコメントには、title.jpg「初めて見るチョウだった」とあり、これらの市区ではまだ個体数は少ないと思われます。一方、北本市からの報告には「このフィールドでは最近は特に増えているそうだ」というコメントがありました。埼玉県内では、すでにアカボシゴマダラの個体数が多い場所もあるが、ごく最近侵入した地域もあるようです。

 みっけウィーク期間中ではありませんが、群馬県と境を接する熊谷市や、栃木県小山市からも報告が寄せられており、アカボシゴマダラの北への分布拡大の一端がうかがえます。

・千葉県からは2件、柏市と我孫子市から報告がありました。千葉県では他に、野田市、松戸市、富津市、南房総市、館山市、君津市での観察例があるそうです。これらの地域は、東京都と埼玉県に接する北西部の地域と、南部の東京湾岸の地域です。埼玉県・東京都・神奈川県から東へ移動してきた個体が、千葉県で分布を広げているのかもしれません。

東京都では、文献(岩野2010)に記録のなかった北区およびあきる野市から報告がありました。

 

 

(参考・引用文献)

工藤誠也. 2008. 青森県におけるアオスジアゲハの発生記録. 月刊むし, 445:9-12.

岩野秀俊. 2010. -6-4 南関東に定着したアカボシゴマダラ. 日本の昆虫の衰亡と保護,

(石井 実 監修):253-258.

環境省生物多様性センター. 2010. 日本の動物分布図表.

千葉県生物多様性センター ホームページ  http://www.bdcchiba.jp/monitor/index.html