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2011年12月02日

【今週のみっけ】水辺の宝石

+。○───────────────────────────2011.12.02─────○。+

111202カワセミ.jpg

みっけにんhigehitsuji さん

みつけた日20111123

みつけた場所:石川県金沢市

みつけたいきもの:カワセミ

みつけたコメント:カワセミを見っけました。兼六園の瓢池です。風情のある岩の

上に止まってくれました。いいとこのお坊ちゃんのように見えます。

URLhttps://www.mikke.go.jp/post/detail/143145

+。○──────────────────────────────────────○。

 みっけにんのみなさんに人気の高い野鳥だけに、たくさんの報告をいただいているのですが、意外にも
「今週のみっけ」では初登場です。背景の松の木と、苔むした岩にたたずむ一羽のカワセミ・・・まるで一幅の
掛け軸のようです。さすが日本三名園の一つ、絵になる光景を見せてくれます。

 カワセミといえば、この羽の鮮やかなブルーがトレードマーク。その美しさから「水辺の宝石」と呼ばれ
たりします。私も初めて知ったのですが、ヒスイという宝石はカワセミの羽の色に似ているところから名づけ
られたのだそうです(漢字で書くとどちらも「翡翠」)。その美しさが昔の人にも認められていたのですね。(W)

2011年11月25日

【今週のみっけ】あー、忙しい忙しい!

+。○───────────────────────────2011.11.25─────○。+

mitubati.jpg


みっけにん: robinさん
みつけた日: 20111115

みつけた場所: 
鹿児島県鹿児島市
みつけたいきもの: ミツバチ

みつけたコメント: 
暖かい陽と青空と花に誘われてきたのでしょうか?
URL
: https://www.mikke.go.jp/post/detail/141476 

+。○────────────────────────────────────○。+

暖かいうちにたくさん蜜と花粉を集めなくっちゃ!と背中で語っているミツバチのみっけ報告です。
秋の晴れた暖かい日にはたっぷりと食料をたくわえて、冬に向けてしっかり備えているミツバチたち。

冬の間、ほとんどずっと巣の中で過ごす彼女たちは秋の間にせっせと貯めこんだ花粉と蜜で食いつないで
春を待つそうです。越冬期間中は精鋭の働きバチと女王バチのみが巣に残り、オスバチはというと越冬組
には入れずにみんな巣から追い出されてしまうのだとか・・・。
働かざるもの食うべからず、昆虫の世界は厳しいですね。(I)


2011年11月18日

【今週のみっけ】のぼれ!母なる川

+。○───────────────────────────2011.11.18─────○。+

sake.jpg

みっけにん: やすさん さん

みつけた日: 20111114

みつけた場所: 茨城県水戸市

みつけたいきもの: サケ

みつけたコメント: 偕楽園公園内の沢渡川で、サケが産卵床を作っていました。花追い橋の直ぐ上流でした。

URL: https://www.mikke.go.jp/post/detail/141353 

+。○────────────────────────────────────○。+
 
ダイナミックな一枚です!サケというと北海道や東北といったうんと北のいきものというイメージがありますが、
このサケは茨城県水戸市でのみっけ報告です。ちょっとびっくりですね。
 
サケは川で生まれて海で数年暮らし、生まれた川に戻って産卵して一生を終えるという生態はよく知られていますが、
どうして淡水と海水の両方で生きられるのか、またどうやって広大な海から自分の生まれた川に迷わず戻る道を
知っているのかなど、考えてみればきりがないほど不思議に満ちています。

 子孫を残すために最後の力を振り絞って川を遡上する姿は、私たちの心を打ちます。力尽きた後は
森のいきものたちの食べ物となって、貴重な海の栄養を与えてくれるのです。
 そろそろ日本のあちこちで彼らが戻って来る頃です。見かけたら心の中でそっと「お帰り」と言ってあげましょう。(N

2011年11月09日

【今週のみっけ】馬鹿にしないでよ♪

+。○───────────────────────────2011.11.11─────○。+

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みっけにんたねあり さん

みつけた日2011115

みつけた場所:山梨県忍野村

みつけたいきもの:アリジゴク

みつけたコメント:獲物が少ないこの時期もじっと待ち伏せしていました。

URLhttps://www.mikke.go.jp/post/detail/140915

+。○──────────────────────────────────────○。  地面の色にまぎれていますが、画面の真ん中にずんぐりした胴体が見えます。巣から出てきてしまった
のでしょうか?やはりアリジゴクは、あのすり鉢型の巣の中にいないと、本領が発揮できないですよね。
一度はまるとズルズルと落ちていき、最後は捕まって体液を吸われてしまうという、アリにとってはまさに
地獄!わかりやすいネーミングです。

 このアリジゴク、成長するとウスバカゲロウというトンボに似た昆虫になります。漢字で書くと「薄羽蜉蝣」、
つまり羽の薄いカゲロウということなのですが、先日亡くなった作家の北杜夫さんは「薄馬鹿下郎」という
字を当てたそうです。これを知ってから、「ウスバカゲロウ」という名前を耳にするたびに、こちらの漢字が
頭に浮かぶようになってしまいました...(W)

2011年11月08日

【みっけトリビア】高山の生きものと温暖化

 いきものみっけの対象種であるツマグロヒョウモンやナガサキアゲハは、地球温暖化の影響により、分布を拡大していると考えられている生きものです。もともと南の地方にすんでいた生きものは、気温の上昇により、以前は分布していなかった北の地方や標高の高いところへ分布を広げる可能性があります。

 これに対し、これまで北の地方や標高の高いところにすんでいた生きものたちはどうでしょう? 寒冷な気候の高山にすむ生きものは、今よりも気温が高くなると、より標高の高い山の上へ引っ越していかなければ生きられません。そうなると、その生きものがすめる環境は狭くなってしまうため、個体数の大幅な減少や絶滅の可能性があります。

raicho.jpg 

本州中部の高山だけにすむライチョウ(ニホンライチョウ)は、世界のライチョウの中では最南端にすむ亜種です。1万年ほど前に最後の氷河期が終わって暖かくなるにつれ、標高の高い涼しいところへと移りすんで生き残ってきた種(遺存種)と考えられています。

 25年前の報告では、本州中部の高山に合計3000羽ほどいると推測されていましたが、現在の生息数はそれより40%ほども減少しているそうです。さらに、もし年平均気温が3℃高くなると、日本のライチョウはほぼ絶滅すると試算されています。高山植物のお花畑やハイマツが広がっているような、ライチョウが生息できる高山の環境が狭まるからです。また近年はニホンジカやニホンザルが高山にも侵入し、ライチョウが食べる高山植物を食い荒らしたり、観光地化によるごみの増加に伴い、天敵のカラスも増えているといいます。現状では、地球温暖化がライチョウの生息に影響を与えているという証拠は得られていませんが、ライチョウの生存を脅かす要因は温暖化だけではありません。

 「気温が上昇して高山の環境が狭まる」のは、これまではより標高の低いところに生えていた植物たちが、高山の環境へ進出してくるからです。高山植物はより標高の高い方向へ移動せざるを得ませんが、それは、高山植物も失われる可能性があることを意味します。頂上より上には逃げ場がありません。実際にヨーロッパアルプスで、高山植物が山の上部へと移動しており、その原因が温暖化によるものに違いない、という報告があります。

 海外の研究によれば、これまで考えられていたよりもはるかに早い速度で、多くの生きものたちが気温の上昇の影響を受けてより高緯度の地域や標高の高いところへ移動しているそうです。この研究では、2000種以上の動植物のデータを分析した結果、平均して10年間に約17km高緯度地方へ、約11m標高の高い方向へ移動しているということです。

ohanabatake.jpg

 2100年頃には、平均気温が今よりも約2℃上昇すると予測されていますが、高緯度地方や高山ではこれをはるかに上回る上昇が起こると考えられています。南にすむ生きものが分布を広げ、それまでそこにいた他の生きものに影響を与えることも心配ですが、日本ではもともと分布域が限られ、個体数が少ない希少な高山の生きものが受ける影響はより深刻です。

(参考・引用文献)
堂本暁子・岩槻邦男. 1997. 『温暖化に追われる生きものたち 生物多様性からの視点』築地書館.
「生きもの異変」取材班. 2010. 『生きもの異変 温暖化の足音』産経新聞社.
I-Ching Chen, et.al.. 2011. Rapid Range Sifts of Species Associated with Levels of Climate Warming. Science, 333(6045): 1024-1026.
The University of York ホームページ http://www.york.ac.uk/news-and-events/news/2011/research/wildlife-responds/