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場所:愛知芸術文化センター小ホール
開催日時:平成21年12月1日(火)
出演:お話 今福道夫先生(京都大学名誉教授)
演奏:ECOミューズデュオ 代表 佐々木伃利子(特定非営利法人日本室内楽アカデミー理事長)
コーディネーター:伊藤達雄 (愛知県地球温暖化防止活動推進センター長、名古屋産業大学名誉学長)

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今回は、2010年10月に開催されるCOP10会議に向け、より一般市民への理解を深めてもらうため会議開催地名古屋で行われた、癒しの音楽とともに私たちといきものとの身近な係わりをハートで感じよう!というイベントです。

まずは、ECOミューズデュオ、佐々木利子さん(ピアノ)と小川剛一郎(チェロ)による、サン・サーンス作曲の「白鳥」で幕開け。うっとりとした美しいメロディーが心をリラックスさせてくれます。
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続いては、今福道夫先生(京都大学名誉教授)のお話。題して「自然は不思議でいっぱい」。 虫に夢中だった小学生時代のお話から、先生が日頃研究されているいきものについてまで、スライドを交えてとても分かりやすくユーモラスに語ってくださいました。








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(↑)これは、先生が小学生時代、友人の西村くんと興奮しながら発見したアカシジミチョウ。後の生物研究のきっかけとなった、キーマン、もといキーバタフライ。
その後も、"コオロギの羽の左右の重なり"についての洞察と実験のお話や、"自然は多くの種が支え合う"ということを実感された、ヒトデと多種の貝のお話など、テレビや新聞ではいただけない貴重な内容が続きました。
たくさんのお話の中で印象的だったのは、先生が度々口にされていた「自然を見ると本当に面白いですね!」という言葉。その言葉の度に、先生の深い探究心と洞察力、いきものに対する愛情とキラキラした心が感じられました。
そんな先生の魅力は会場の皆様にも十分に伝わっています。
ヤドカリの「お宿の取り合い(お宿の交換とも言われています)」の瞬間のビデオでは、思わず客席の大人の方々から、「お〜っ!」という興奮の声が。少年少女の心がよみがえったひと時です。
何か新しいこと、見たことがないことを発見する、というのは新鮮な認識を生んでくれます。今まで気付かずに過ごしていたことに、こんなにも重大な意味があったのだ!ということ。よーく考えると、見ているようで、観ていないのですね、私たち。いきものは、私たちの心に気付きや正しさを発見させてくれる素晴らしい仲間だと改めて感謝!

最後に先生は、「食べ物や健康を維持するもの、紅葉狩りなどの娯楽、自然の不思議を発見するのも、すべていきもののおかげです。」といきものと私たちの関係について身近な例を挙げ、力強くお話してくださいました。 先生の魅力的なお話に、会場は拍手で満たされました。

さて、お次はトークセッション。
生物専門の今福先生、音楽専門の佐々木さん、そして都市専門のコーディネーター伊藤さん、"分野がそれぞれに異なる、まさに多様性な3人!?"と紹介され、様々な分野の視点から感じる、いきものに関するトークが繰り広げられました。しかし、たとえ分野は違っていても、いきものに対する気持ちは同じ。
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今福先生「私たちは、常に自然に依存しています。食、薬、日常のあらゆるもの...。いきものがなくなるのはとても困ります。」
「もっと観察をする目を持つと、いきものに対し違った捉え方ができるのではないでしょうか。そして、結局は人間ひとりひとりが美しい心を持つことが大切ではないかと思います。」と佐々木さん。 伊藤さんからは、「人間だけが環境を変化させているのではないでしょうか。ならば人間は偉そうにするのではなく、もっと謙虚にならなければいけないと思います。個々の心の働きが大切ですね。」



心に響くメッセージでした。
後半は、ECOミューズデュオのコンサートです! 「自然の風景」と「心の風景」という2部構成で、私たちに親しみのある曲からクラシック曲まで、癒しの調べを奏でてくれました。
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自然の風景」第1曲目は、カタロニア民謡「鳥の歌」。
この曲は、平和活動家としても有名であった、スペインのチェロ演奏家パブロ・カザルスが94歳の時にニューヨーク国連本部において「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、ピース、ピース(peace=平和)と鳴くのです」と語り、チェロ演奏したという伝説的なエピソードがあるそうです。*(最後の注釈参照)
小川さんの表現豊かなチェロと、佐々木さんのピアノの旋律が、会場を心酔させました。



その後、馴染み深い曲「赤とんぼ」「荒城の月」と続き、「川の流れのように」ではクラシカルなメロディーがとても新鮮に感じられ、聴衆も聴き入っているよう。また、1曲1曲丁寧に曲の説明をされる佐々木さんの優しい声が一層客席を魅き込みます。
随分と盛り上がってきたところで、第2部「心の風景」が始まりました。
エルガーの「愛のあいさつ」や小椋桂の「愛燦燦」など、愛をテーマとした曲が多い第2部。心がこもった演奏を聞き、"愛"こそ生命のもつ偉大な財産だなあ、と強く実感。
クライマックスを迎えるにふさわしいピアソラの「リベルタンゴ」で演奏は終了。しかし、鳴り止まない拍手により、アンコールに応えてくださいました!
最後は、お二人の演奏で会場の皆様と一緒に「故郷(ふるさと)」を合唱。
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いきものをテーマにみんなが地球というふるさとを思い、ひとつにつながったような気がしました。
音楽の力って本当に素晴らしいですね!
今日もここで、個性が異なる多くの方々が、お互いに何らかの影響を与え合いながら過ごされたと思います。生きるということは、他とのつながり。つながりがないと生きられません。それは、私たち人間だけでなく生命すべてに共通するとても大切な法則。ならば、お互い正しいつながりを築いていきたいものですね。

終了後のお客様の声です。
「とても良かったです! COP10開催1年前記念講演に参加した時に、今回のイベントを知りました。今では「COP10」をとても身近に感じています。」
「素晴らしい演奏に思わず、涙してしまいました。こんなに感激できる会は久しぶりでした!」
一般の方々にも、どんどんCOP10やいきものに対する理解が深まっているなあ、と嬉しい手応えを感じました。それもそのはず、だって「生物多様性」ってこんなにも身近なことなんですもん。

*(ちなみに、その時のスピーチと演奏はYouTubeでアップされています。 http://www.youtube.com/watch?v=rt9iz3xApVg&feature=related) カザルスはアルベルト・シュバイツァーとともに核実験禁止の運動に参加するなど、音楽を通じて世界平和のため積極的に行動した国連平和賞受賞者の一人です