ph_monshirocho_l.jpg<さなぎで春を待つモンシロチョウ>

キャベツ、アブラナなどの葉の裏側に生みつけられたモンシロチョウの卵は、1週間ほどでかえります。幼虫は数回の脱皮を経た後、口から糸を吐きながらさなぎの土台をつくり、脱皮して、さなぎになります。約2週間で羽化した成虫の期間は2~3週間ほどで、この間に交尾と産卵を行います。春から秋にかけて、このサイクルを数回繰り返します。
(秋に卵からかえった幼虫は)さなぎの状態で越冬し、暖かくなると羽化します。


いきものみっけでは、12月の中旬ごろまでモンシロチョウのみっけ報告が寄せられていました。冬期の気温の上昇により、モンシロチョウが真冬でも羽化したり、これまでより春の早い時期から成虫が見られるようになるかもしれません。


ph_joubitaki_l.jpg<1羽ずつ縄張りをもつジョウビタキ>

ジョウビタキは、秋になると大陸から渡ってくる冬鳥で、林の縁や河原、住宅の庭や公園などで冬を過ごします。冬鳥は、越冬地では群れで過ごす種類も多くいますが、ジョウビタキは単独で過ごし、オスもメスもそれぞれに縄ばりを持つそうです。特徴的な「ヒッヒッヒッ...」という鳴き声は、この縄ばりを主張するための鳴き声と言われています。
春になると繁殖のために中国・ロシアなどに渡っていきますが、繁殖地では「チューイチョチョ、チュリイチョチョ」とさえずります。



ph_tsubame_l.jpg<日本と越冬地の間を2000km以上渡るツバメ>

春になると繁殖をするために日本に渡ってくる鳥を夏鳥といいます。いきものみっけの対象種であるツバメも夏鳥です(南西諸島の一部にすむ「リュウキュウツバメ」は渡りをせず一年中見られます)。
春から初夏にかけて、ツバメはつがいごとに巣を作り子育てをしますが、ヒナが巣立つと、親鳥と巣立ったヒナたちは集団で河原のアシ原にねぐらをつくります。その後、秋になると越冬地である台湾・フィリピン・マレー半島南部・ボルネオ島北部・ジャワ島などに飛んでいきますが、その飛行距離は2000km以上にもなるそうです。

群れをつくらずに1羽ずつが海面すれすれの高さを飛ぶということですが、体長17㎝程度の小さな体で、羽を休める場所もない海を飛び続けるツバメの生命力には驚かされるばかりです。
越冬地では、日本で繁殖を終えた後と同じように、集団でねぐらをつくって過ごすそうです。 ところで、夏鳥として知られるツバメですが、茨城県の霞ヶ浦湖や静岡県の浜名湖・京都府桂川・九州の各地などでは、昭和に入ってから、越冬するツバメが確認されているそうです。越冬地に共通する条件として、エサとなるユスリカなどが発生する水温の高い小沼や河原などがあることが挙げられるそうです(「つばめのくらし百科」より)。ツバメの越冬に温暖化が影響を与えているという報告はないようですが、温暖化が進むと日本で越冬するツバメが増えるかもしれません。