いきものみっけの参加団体を、ピックアップしました。今年度から団体コミュニティの参加機能ができました。いろんな団体・コミュニティの情報交換の場として活用してください。
積水ハウス株式会社では、9年前から「5本の樹」計画という自然の生態系を守る企業活動を行なっています。「3本は鳥のために、2本は蝶のために」というコンセプトのもと、その地域に昔からあった、自生種や在来樹種を中心に植栽する庭造りを提案しています。2008年からは家の近くの森や里山にすんでいるいきものの調査を始めています。今回は積水ハウスの分譲住宅「コモンステージひたち野」や隣接する「ひたち野西近隣公園」にどんな鳥や蝶が暮らしているのか、住民の方がたと調べてきました!
「いきもの観察会」当日は9月の気持ちよい快晴!小さなお子さんから小学校高学年のお子さんまで元気に集まってくれました。分譲地と隣接して、自然豊かな公園が計画されているので、普段から虫とりをしている子どもたちも多く、虫とり網や手づくりの虫かごを持った子もいましたよ。最初に積水ハウス株式会社環境推進部の木戸さんから「いきもの観察会」についてのお話があり、ナビゲーターの小河原先生と大原先生の紹介がありました。先生の「ナガサキアゲハを見つけたら、それは日本の北限にあたります」というお話で、参加者に気合いが入ります!


まずは、分譲住宅地を歩きます。すると素早く動くものが・・・「ナミアゲハ」です。さっそく小学校高学年のお兄さんが捕まえてくれました。虫たちはエサを求めて午前中、活発に動くそうです。住宅街を歩くだけでも、トンボやチョウチョが飛びまわっていましたよ。アオスジアゲハ、キチョウもいました。
とあるお家の木には、ジョロウグモが巣を張っていました。その巣を見ながら、「クモは虫を食べて、自然のバランスを保ってくれる良い存在なんですよ。」と教えてもらい、お母さんたちも「え〜!」とビックリ。


また別のお家にはヤマボウシの実がなっていました。この実は秋になると真っ赤になり、甘くておいしいので鳥も大好きだそうです。エゴの木の実も、ヤマガラは大好き。でもこの白い実の中の茶色い種皮は毒性が強いので、鳥も種皮の中の種の部分しか食べません。エサの少ない冬の時期は、庭先にミカンやリンゴを置いてあげると、メジロが食べにくるそうです。勉強熱心なお母さんはメモしていました。みなさんもおためしください。そんな先生の説明のかたわらで、子どもたちはツクツクボウシ、ギンヤンマのオスを捕まえていました。ギンヤンマは、腰が水色のものがオスだそうです。
子どもたちからは「先生、これなあに?」の連続です。ヤマトシジミ、アオモンイトトンポ、ツチイナゴ・・・。公園の池ではカルガモの親子が泳いでいました。カルガモは、「夏に留まる」と書いて「夏留鴨」なのですって。池の中央では、カワウが悠然と休んでいました。その横にはカイツブリ。カワウやカイツブリがいるということは、池に魚がたくさんいるということ。見えないけれど、豊かな生態系が育まれているのですね。


公園内にはハギがたくさん植えられていました。キチョウはハギに卵を産み、幼虫はハギを食べて育つそうです。ハギを見つけたら、葉の裏側に白い卵があるか探してみましょう。黒い蝶が横を通り過ぎるたびに、全力で追いかける少年が、とうとう黒い蝶を捕まえました!少年が息をあげながら、誇らしげに網から取り出すと・・・それは尾が切れたクロアゲハ。みんなに見せてあげたあと、少年はその蝶を再び空に放ちました。採った虫を自然に返すことは「いきものみっけ」で大切なことですね。
午前にまして暑い午後の部でも、子供たちは元気に虫を追いかけます。住宅地の中では「先生、なんか鳴いてる!」と子供たちが気づき、みんなで耳を澄ませると、どうやら石垣のすき間から鳴き声が聞こえてきます。先生によるとマダラスズというコオロギとのこと。姿は見えなくても、虫はいたるところで暮らしているのですね。エンマコオロギ、クビキリギスもいました。歩きながら見つけたクズの花の匂いを先生が嗅がせてくれました。ふしぎなことに「ファンタグレープ」の匂いがします。これには、お父さんもお母さんもビックリ。クズの花は「いきものみっけ」の対象種でもあります。みなさんも近くで見つけたら、匂いを嗅いでみてください。


さて午後の池にはバンがいました。ヤンバルクイナの仲間で、ちょっとおデブさん。みんな双眼鏡を一生懸命のぞいて観察します。
池の近くでは、バッタを探しました。小さな子どもたちも一生懸命探します。ショウリョウバッタ、トノサマバッタを見つけてキャッチ!初めてのバッタにおそるおそる触る子もいました。


公園のベンチの近くに、アメリカジガバチの巣がありました。その名の通り、外来種です。1985年に日本に侵入し、今では茨城もにいるんですね。巣は泥製で、珍しい形をしていました。このジガバチはクモ類を巣につめ込んで、卵を産みつけて、幼虫はクモを食べて育つそうです。ちょっと恐ろしいですが、生きもの社会には色々な生まれ・育ちがあることを学びました。
午前と午後を通してナガサキアゲハは見つけられませんでしたが、たくさんの虫たちに出会うことができました。公園を毎日のように利用していても「虫とりは初めて!」という親御さんもいらっしゃり、普段の生活では気づきにくい「いきものの豊かさ」に触れる機会となりました。最後に「いきものみっけ手帖」をお配りし、今日見つけたいきものの投稿をお願いしました。積水ハウス株式会社では、仙台・牛久・瀬戸・松山・宮崎でも「いきもの観察会」を実施しているそうです。「5本の樹」計画から広がる「環境と共に生きる住まい」の提案。身近な住まいの庭で自然生態系をつくることは、いきものたちの生態を通じて、家族のコミュニケーションが活発になることやいきものとの触れ合いを通じた子どもたちの情操教育にもなります。子どもたちが目を輝かせて自然を感じる姿を見ると「住まいの中の小さな自然」のこれからが楽しみです。

















