報告件数:244件

- 図1:アメリカザリガニの調査結果(2009年度いきものみっけ)
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- 図2:1984年におけるアメリカザリガニの分布(環境省第3回身近な生きもの調査)
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アメリカザリガニは北アメリカ南部原産の外来生物で、日本には1927年に神奈川県に持ち込まれたのが最初の移入といわれています。2009年いきものみっけでは現在、アメリカザリガニがどの程度広く分布しているのかを調べました。
2009年いきものみっけの結果(図1)と環境省の第3回身近な生きもの調査(1984年)におけるアメリカザリガニの結果(図2)を比較すると、いきものみっけでは報告がなかった県がありますが、分布域はほぼ等しいことがわかります。つまり、今回の調査で報告があった場所では、アメリカザリガニが定着していると言えます。また図1・図2の分布は平地に集中しています。報告されたみつけた場所は、田んぼや川のほか、公園の池、用水路、側溝など様々で、都市部にあるやや汚れた水域にも適応して広く生息していることがうかがえます。
(解説)
アメリカザリガニが移入される以前に、北アメリカ北西部からウチダザリガニが日本に移入されました。これら2種のザリガニは雑食性でエサが十分にあること、移入した場所に生息場所やエサをめぐって競合する他の生物がいなかったことが共通しています。しかし、ウチダザリガニは水質が良くで水温の低い水域に生息するのに対し、アメリカザリガニは水温が高めで水質があまり良くない、流れの緩やかな浅い水域に生息します。日本に移入された際、ウチダザリガニが生息できる環境は限られていました。一方、アメリカザリガニが生息するのに適した環境は、河川の下流域、水田地帯、都市の水路など、平野部に豊富にあり、またそれらが連続しているため容易に移動ができます。このように日本にはアメリカザリガニの生息に好適な条件がそろっていたため、今やほぼ全国的に分布するようになったと考えられます。
アメリカザリガニは、私たちにとってなじみ深いいきものになっていますが、様々な小動物を捕食したり水草を切ったりするために、希少な水生昆虫や水草に影響があるのではないかと心配されています。また、北海道・青森県・秋田県・岩手県には日本固有種であるニホンザリガニが生息しています。そのため、ニホンザリガニの生息地にアメリカザリガニが侵入することのないように、そして現在アメリカザリガニが生息している地域においても、これ以上分布が拡大しないように、気をつける必要があります。
※図1は「地球地図日本(簡易版)」バージョン1.1を使用して作成

















