ジョウビタキは、「今年、初めてジョウビタキを見た日」という定義で、自然愛好家に登録してくださった方にのみ、情報をお送りいただきました。各都道府県で最も早い報告日 を「最早日」と定義し、集計を行いました。その結果をまとめた表が、表1と図1です。
表1:ジョウビタキの結果
表1:ジョウビタキの結果
図1:ジョウビタキの調査結果(初見日)
図1:ジョウビタキの調査結果(初見日)
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図2:ジョウビタキの調査結果(出穂日)
図2:ジョウビタキの渡来日の変化(過去に調査された結果を引用※)
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ジョウビタキは、秋の終わりになると大陸から渡ってくる冬鳥で、日本全国(北海道や積雪の多い地域は少ない)で冬季を過ごします。小さな鳥にもかかわらず、1年に2度も海を渡る大旅行をしているのです。

2008年の「いきものしらべ」では、温暖化等によって冬が暖かくなるとジョウビタキ飛んでくる日が遅くなったり、渡りの途中で立ち寄るだけだった所でも冬を越せるようになるため、日本の南の地域にまで渡って来なくなる(越冬地の北上)のではないかといった変化を調べました。その結果をまとめた表1と図1を見ると、ジョウビタキは、多くのところで10月中旬から下旬に集中して渡来が確認されました。また、必ずしも北から南に向かって移動しているわけではなく、渡りの最中に一斉に全国に分散しているようです。

そこで、今年の渡りの時期が、これまでと比較して変化が見られるのかを調べてみました。

財団法人日本野鳥の会といきものみっけにご参加いただいている個人の方からご提供いただいた同じ場所で記録し続けた過去の渡来日を確認したところ、今回のジョウビタキの結果と同じく、ほぼ10月中旬から下旬にかけて渡来が確認されており、過去23年間、変動はあるものの渡来日に大きな変化は見られませんでした。また、図1により日本での渡来地域についても、北は岩手県から南は沖縄県まで確認され、渡来地の北上も見られませんでした。なお、北海道や東北北部の地域で報告が得られなかったのは、越冬は主に積雪の少ない地域で行うためと思われます。

今回のジョウビタキ調査では、渡来時期と渡来地に変化は見られませんでしたが、今回の調査結果は、今後10年後20年後に再度調べる際の貴重な基礎資料として活用すること ができます。

ジョウビタキは、農耕地や明るい林だけでなく市街地や公園などでも見られ、特にオスは胸からお腹や尾にかけて茶色がかったオレンジ色をしているためか、自然愛好家向けとしましたが、みっけにんの皆さまの中には、とても身近ないきもので、毎年やってくるのを楽しみにされている様子もうかがえました。そこで、「いきものみっけ」では、2009年も引き続き「ジョウビタキ」の調査を行い、これからの変化を追跡していきたいと考えています。

引用文献
※いきものみっけにご参加いただいている個人の方からご提供いただいたデータです。上記以外のデータは、(財)日本野鳥の会よりご提供いただきました。