「黄葉日」は、気象庁の生物季節観測と同じ基準である「木全体がほとんど黄色になった日」と定義しました。各都道府県で最も早く報告のあった日を「最早日」、その都道府県で3 件目に報告のあった日を「黄葉日」と定義し、集計を行いました。その結果をまとめたのが、表1です。最早日を見ると、全国で最も早い報告があったのは、兵庫県神河町の9月11 日で、最も遅かったのは和歌山県岩出市と鹿児島県霧島市の11 月16 日となり、2 か月以上の開きがありました。

- 図1:イチョウの調査結果(最早日)
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- 図2:イチョウの調査結果(黄葉日)
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また、黄葉日の報告のあった日を地図に色分けをして表しました(図1,2)。これによると、黄葉が寒い地方(北)から暖かい地方(南)へ広がっていくという傾向は見られませんでした。
そこで、この「いきものしらべ」の結果を、2008 年の気象庁の調査結果(表1の右端列)と比べてみたところ、「いきものしらべ」の報告日は、ほとんどの都道府県で気象庁の観測日より1 か月程度早めの報告となっていました。
報告が早めとなった理由としては、イチョウが黄葉する日にはかなり個体差があることが考えられます。つまり、木によって、または生えている環境によって黄葉する速度が異なるため、「いきものみっけ」に報告してくださった方々が見たイチョウの木は、同じ地域の気象庁観測所の標準木よりもかなり早く黄葉した木を見て報告してくださった可能性があります。また、場所によっては、全体が黄色くなる前の、少し色づいた時点で報告された場合もあるのではないかとも考えられます。そのため、残念ですが2008 年の「いきものしらべ」のデータは、気象庁の過去のデータと直接比較をすることができませんでした。
ちなみに、気象庁では同じ木を標準木として、50年以上にわたり毎年観察し続けています。この気象庁が調べた結果によると、イチョウの黄葉日は各年の気温による変動が見られるものの、長期的には黄葉日は遅くなる傾向にあると報告されています(気象庁異常気象レポート2005 より)。
2009 年の「いきものみっけ」では、昨年度に続き今年もイチョウを調べますが、黄葉ではなく、木による個体差が少ないと考えられる「イチョウの実(ギンナン)がなった日」を調べる対象とすることにしました。


















