「環境問題」と、よばれるものを、私は今、考えることをやめている。 悪さしたのは私たちで、壊し続けてるのは私たちで、地球に住まうものの中で、厄介者なのは私たち。そんな私たちが、「環境について考える」しかも、そこに存在する"問題"について考えるなんて、結構無謀だなぁ、と思えてしまう。私たちの世界の既存の価値観や、考え方で、果たしてこの問題がクリアーできるのか?疑問ばかりが浮かんできてしまうからだ。
「困っているシロクマがいます」------というのは、シロクマが何故困るのかが明確だから、彼らの暮らし方が、シンプル(?)というか、暮らしにおける"大切なこと"が明確だから、種も違い、共通言語も持たない私たちにも、彼らのピンチがわかるのだろうと思う。では、私たち人類のピンチは、何者にでも明確にわかるものだろうか?地球規模の、俯瞰も俯瞰、大俯瞰(?)から見れば、ピンチや険しさは一目瞭然であろう。しかし、当の本人達----私たちですら、自らのピンチを実感できない、見いだせていないわけで。ずばり、"環境"という、周りのことを考え、整えることよりも、じつは、私たちの根幹にある性質や、欲求を、きちんと捉え直すことが先決なのではと?思うのだ。
ところが、「私たちは、何がしたいのか?」「種として何を欲しているのか?」そんな根本的な問い、根本にある欲求が、今や探し出せなくなっている。 私たちは、もう、いきものとしての感覚を失い、いきものとして生きていないに等しいのではなかろうかーーー?
私たちが、地球に住まう"いきもの"で在るために、私たちの、いきものとしての感覚を取り戻さなければ、話しにならないのだと思う。いきものとして、"大切に思うこと" "必要なこと" "望み"------これらをしっかりと持てるように、見いだせるようになること、そこから始めなければ、、、と切に思っている。
私たちが、私たち以外の様々ないきものにしてきたように、私たち自身のことを、"いきもの"として、もっともっと、シビアに、見つめ、探求するべきなのだろう。
私にとってのーーあなたにとってのーー 「本当に大切なこと」ってなんだろう?
- 中嶋朋子 女優
- 東京都生まれ。 国民的テレビドラマと呼ばれた「北の国から」で22年の長きにわたり 螢役を務める。以後、映画、舞台へも活躍の場を広げ、実力派として高い評価を得る。他に、朗読、執筆、講演でも独特の感性を発揮。根強いファンを持つ。 近年では、 ジャズ、民族音楽、オーケストラとのコラボレートで古典の朗読劇に取り組む。 エコロジストとしてのやわらかなライフスタイルも注目を集め、 そのしなやかな自然観が共感をよんでいる。 現在、東京エフエム「ふんわりの時間」(毎週日曜午前9時~)でパーソナリティーを務めている。


















